技術職のコストが高い理由?
- 2015.06.19
- Web制作
お客様に見積もりを提案してこちらは一般的な料金で提案したにもかかわらず、高いと思ってしまう方もいます。
なぜ高いと思ってしまうのか?それは私たちの貰って当然と思える報酬とお客様の与えて当然と思える報酬の考えに差があるからだと思います。考えの差の原因はお客様側からは見えにくい部分の作業にあると思います。
その差を少しでも埋めるべく、コスト計算について説明していきたいと思います。
時給換算で考える
私たちのサイトを作るという行為は技術を要する作業です。なので1時間あたりの作業に対して3,000円であったり5,000円であったり、人によってはそれ以上のコストを計算しています。
1時間あたり3,000円と設定してサイトを1ページ仕上げるのに5時間掛るのであれば、15,000円と提示することができます。
1時間あたり3,000円とか5,000円とか高いじゃないか!と思われる方は、一般的にアルバイトをして1時間に得られる金額をベースに考えているのでしょう。
一般的にアルバイトで得られる金額は時給にして1,000円弱といったところでしょうか。これをベースに考えれば3,000円という金額はおよそ3倍の額です。高いと思ってしまうのもしょうがないのかもしれません。
しかし考えてみてください。一般的にアルバイトをして得られる金額は、特に何の修練も必要としないものではないでしょうか?
例えば、ビルの清掃のアルバイトで1時間あたり1,000円を得ようと思った際にそこに至るまで特別な訓練を必要とするでしょうか?(ある程度の研修はあるかもしれませんが)
アルバイトが行う範囲であれば時給で1,000円をもらえるまでに要する修練の時間はほとんど発生しません。一般的な社会経験を積んでいれば誰でも出来る範囲だからです。
余談になりますが、よくアルバイトの雑誌に「誰でも出来る作業です!」などのキャッチコピーを見かけます。学生の頃はこのキャッチコピーを見て簡単な作業なんだなぁと思って安心してちょっと気になる業務ではありました。しかしそういった業務は決まって時給が安いかったり、きつい作業であったりして結局対象から外れてました。
学習コスト
技術者は専門の知識や技術を得る為に直接お金にならない時間を費やします。
お客様に専門業者として提供できるまでに1,000時間の修練を必要とするならば、1,000時間という時間は時給1,000円で働いたとすれば100万円稼げるほどの時間です。
それほどの期間を修練に掛けて実際に仕事として提供する時間が200時間であれば、100万円を200で割って
1000,000円 ÷ 200時間 = 5,000円
時給換算して5,000円と考える事ができます。
(実際には1,200時間費やしてますが分りやすく計算してます)
上記はざっくりした例ですので、修練時間はもうちょっと短いかもしれませんし、技術は使いまわす事ができますのでその辺りを考慮することもできます。
修練時間の算出は不可
Webの技術者の話であれば、普段からアンテナを張り巡らしている方はプライベートでネットを利用している間も技術的なことを思考して学んでいます。
勉強会にいったり、セミナーにいったり、同業者の方と話をして色々と情報を得たりするのも学習になります。
手段はいくらでもあるので、結局のところ修練にどれくらい時間を使ったなんて正確には算出できません。さらに、それをこの先どれだけ提供するなんてことも分りません。なので各自(各業者)が自分の技術を鑑みて金額を設定しています。
お客様は金額に対して技術や品質が納得できるのであれば依頼すればいいし、納得できなければ依頼しなければいいだけの話です。
ただ、Webに不慣れな方からしてみればWebサイトの技術や品質を見抜くのは難しいと思います。なのでこの業界では実績を重要視する傾向があります。
本当に騙されたくないのであれば、ある程度は自身で勉強することをおすすめしますね。あとWebに詳しい第三者に間に入ってもらうとか。
まぁWebに詳しいかどうかを見抜く必要もありますけどね(笑