紛失防止のトラッキングデバイス(TrackR)を半年ほど使っての感想
Bluetooth機能を使ってアプリと連動させ探し物を見つけるデバイスはいくつかありますが、その中で実際に私が半年ほどが使っているのがTrackR(トラッカール)の「TrackR bravo」(トラッカール ブラボー)です。
TrackRなど紛失防止用のトラッキングデバイスを紹介している記事はありますが、ある程度の期間かけて使用したレビューを見かけませんでしたのでお役に立てれば幸いです。
実は以前キーケースを無くしてしまい、その中に家の鍵、職場の鍵、その他なんだかんだ含めて7つの鍵を入れてましたので、それがいっぺんに無くなって大変不便な思いをしたことでなんとか対策をしなければと考えました。幸いなことにキーケースは警察に届けられてましたので手元に戻ってきましたが、あのときの不便さはトラウマ級です。
鍵やスマホ、財布など日常生活に欠かせないものを紛失してしまうと誰でも不便に感じるかと思います。
本当は無くなる前に手を打つべきでしたが、後の祭りです。そして今後少しでも紛失リスクを減らすべく私が使い始めたのがTrackRでした。
TrackR bravo Item Tracker ブラボーアイテムトラッカー シルバー[並行輸入品]
私が購入した時点ではTrackR bravoしか扱ってませんでしたが、新たに小型化して性能も向上したTrackR pixelが登場しています。
TrackR pixelトラッカール ピクセル 3個パック Aqua・Purple・Pink
同様なアイテムはいくつかありますが、その中でTrackRを利用した理由は、この様なサービスを知ったきっかけがTrackRだったのと、やはり同様のサービスでは先行してサービスを開始していたのでノウハウや技術的なものは他と比べて進んでいるのでは?という勝手な先入観です。
あと一つ、半信半疑で試すくらいの感覚でしたので、価格も割とリーズナブルなものが良かったからです。
TrackRの概要
さて、そんなTrackR の概要ですが、下記のような機能を有しております。
探しものを鳴らす
スマートフォンを操作し、TrackR を鳴らすことができます。
スマホファインダー
TrackRのボタンを押すとスマホを鳴らすことができます。
クラウドロケート
アプリに表示される地図からアイテムを探すことができます。
置き忘れアラート
スマホとTrackRが離れるとアラームが鳴るため、紛失を未然に防ぐことができます。
家族で情報共有
TrackRを家族や友人と共有することで、アイテムの位置を全員が把握できます。
※詳細は公式サイトへ
すべての機能をスムーズに使えるか?使う必要があるのか?は利用者の目的や環境などに左右されると思いますが、私は「探しものを鳴らす」「スマホファインダー 」「クラウドロケート」を主に利用してます。
ただ、クラウドロケートに関してですが、私の住んでいる地域では利用者が極端に少ないためにあまり期待できる使い方はできません。
今ではTrackRのプロモーションの方向性が変わってますが、登場した最初の頃は、GPSのように位置を把握して紛失したものを探せるようなアピールをしてましたが、実際にそれが実現するには街中にTrackRの利用者がいてクラウドロケートに参加している必要があります。
クラウドロケートの仕組みは、利用者の間でTrackRの電波を使って位置情報を共有するものです。どこかでTrackRを紛失したとして、紛失したTrackRの近くに別のTrackR利用者(しかもクラウドロケートに参加している)がいなければ機能しません。
とはいえ、自分のTrackRとスマホ(のアプリ)は定期的に位置情報を同期しているので、どこかに忘れた(落とした)としたら、最後に身に着けていた場所周辺を把握することはできます。
置き忘れアラートも使う予定でしたが、どうしても私のスマホのアプリでは設定できませんでした。設定でその機能をオンにして保存したつもりでも、次に開いたらなぜかオフになっており、その機能についてはあきらめました。いつかアプリがアップデートして使えるようになることを祈ってます。
ちなみに置き忘れアラート機能を使うと、スマホとTrackRの同期する周期を短くする(つまり頻繁に同期処理を行う)ので電池の減りが早くなります。
※TrackRを使うにはスマホのアプリを使ってなくてもバックグラウンドで開いている必要がありますので終了させないようにしましょう。
実際に役立つの?日常的に使用した感想
私の使用環境ですが、スマートフォンはiPhone6Sです。回線はMVNOのFreetel、家と会社ではWiFiを利用してます。そしてTrackR bravoを一度紛失したキーケースに付けて利用しています。
外出前に鍵がない、もしくはスマホが見つからないなどの時に家の中でキーケースに付けたデバイスを鳴らして場所を確認する。そして逆にスマホが見つからないときにTrackRのボタンを押してスマホを鳴らすなどよくしてます。洗濯物の中に紛れてたり、クッションに下に潜り込んでるときに音を鳴らして探せるので便利です。
スマホとキーケース(デバイス付き)両方が無くなるとお手上げですが、幸いなことに今までどちらも見つからないといったことは起きていません。(これから起きるかもしれませんが・・・)
取りあえず近くにあるのを確認するだけ
会社にいるときや家にいるときに鍵を忘れてきたかも!ってときにスマホで近くにキーケースがあるか確認できる!キーケースに付けたデバイスの電波を拾っているかアプリで確認できるので、近くにあることが分かればわざわざ鞄をゴソゴソして確認せずとも済みます。
キーケースがない!どこかに落とした??そんなときは最終同期地点を確認
気を付けているつもりでもキーケースが無いことがあったりします。でもそういう時は最後にスマホのアプリとデバイスが最後に同期された場所を確認します。
最終同期地点が家の周辺であれば、家に忘れて来たのだと確認できます。
友達の家によって忘れて来たのなら友達の家周辺、どこかの店に忘れたのであれば店の周辺で同期が終わっているのでどこでキーケースと離れてしまったのかを確認することができます。
電池の持ちは?
設定によっては長くて1年ほど使えるらしいですが、私の使用環境では4ヶ月ほどで電池が切れました。
スマホとTrackRが離れた時点でアラートが鳴るように設定していれば、スマホとデバイスの同期が頻繁に行われることになりますので、電池の消耗はもっと早く進むかと思います。
電池(CR1620)はコンビニなどでも手に入りやすいですし、安価です。
私は100均で購入しました。予備をあらかじめ購入していると便利です。Maid in Chinaですが、中には10個450円(201712/12現在)のものまであります。
CR1620 リチウムボタン電池(10)
過渡な期待は禁物
アマゾンのレビューなどを見ると良いレビューと悪いレビュー半々です。まだ歴史的にも浅いサービスですので、不安定な面もありますし、最初の頃は紛失物をGPS並みに使えるようなプロモートをしてましたので、使ってみてがっくりな人も多かったのではないでしょうか。
中には、家の中でも電波のキャッチ状態があまりよくない人もいるようです。スマホのアプリと連動させている手前、スマホの性能にも左右される部分もあると思います。
TrackRのサービス全て順調に使えるつもりで始めたら思ったような満足は得られないかもしれません。
しかし、今ある現状よりもプラスアルファ便利になるかもぐらいな気持ちであれば満足できると思います。現に私自身これがないとちょっと不便に思います。コスト面で考えてもいい買い物でした。今後機能改善してより使い勝手の良いものになってくれることを願います。
MAMORIOについて
最初にも述べましたが、紛失防止用のトラッキングデバイスはいくつかあります。
アマゾンのレビューなんかを見る限りはどれも似たり寄ったりですので、どれが一番いいとは一概に言い切れません。(デバイスとスマホ、使用環境などによって相性はあるかもしれませんし。)そんな中でTrackRの他に候補として考えていたのがMAMORIOです。
落し物 忘れ物 紛失防止タグ MAMORIO BLACK マモリオ ブラック 世界最小クラス 重量3g
MAMORIOを作っているのは日本のベンチャー企業ですので、サービスやアプリのUIなどは日本人にフォーカスして作られていると思います。ただ、デバイスの値段がTrackRと比べると割高でしたので今回は選択肢から外してしまいました。
MAMORIOは年間1000円で紛失防止保険をつけられるそうです。(2~3万まで※プランによる)
日本の企業であることは他の企業ともサービスを連携しやすい環境でしょうから、もっと便利なサービスがでてくるかもしれません。今後MAMORIOにも注目していきたいと思います。