WordPressの手動アップデート
とある案件でWordPressを(4.9.8から4.9.14へ)手動アップデートする機会がありましたので手動アップデートの方法を調査し自分なりにまとめました。
公式サイトでもこちらで紹介してます。
今回の作業はFTPソフトを使ってWordPressを更新する方法になります。
それではまずはざっくりとした手順を紹介します。
・使用しているWordPressのバックアップ
・更新するバージョンの用意
・作業前にメンテナンス画面に切りかえる
・すべてのプラグインの停止 (停止プラグインをメモする)
・ wp-includes/wp-adminを削除
・新バージョンのwp-includes/wp-adminをアップロード
・新バージョンwp-contentを既存のwp-contentに上書き
※wp-content内のカスタマイズした既存のファイルは削除せず残す。新バージョンの上書きのみ
・新バージョンWordPressのルートファイルをアップロード
・最初に停止したプラグインを稼働
各作業を細かく解説してますので初めてで不安な方は読んでいただいて理解してから作業することをおススメします。
アップロード前の準備
作業に失敗しても最悪元の状態に戻せるようにしておくことがWebを扱う上での基本ですので、アップロード前には必ず現在稼働しているWordPressのバックアップを取っておきましょう。
次にバージョンアップするWordPressファイルを落としておきます。ファイルはWordPressの公式サイトからダウンロードできます。
https://ja.wordpress.org/download/releases/
リリースごとに細かく各バージョンのファイルを落とすことが出来ますので目当てのファイルを落としておいてください。zipとtar.gzが用意されてますので使い慣れた方を落として解凍すれば良いでしょう。
アップデートはうまくいけば短時間で完了しますが、何かあった時のためにベーシック認証をかけるとか何かしらメンテナンス用の対応をしておくと安心です。
ファイルをアップロードする前に管理画面からすべてのプラグインを停止しておきます。プラグインは有効中のものと停止中のものが多数混在していると思いますので、作業前の状態に復元できるよう停止する前に必ず有効中のプラグインをメモっておいてください。
wp-admin/wp-includes
アップロードするにあたってまずはwp-admin/wp-includesの二つのディレクトリを削除します。
上記二つのディレクトリは通常触ることはないコアファイルですので、いったん全削除してから新規バージョンのものをアップロードし、まるっと差し替えます。
(もしwp-admin/wp-includesで独自の変更を加えた場合はアップロード後に同じ変更を加える必要があります。)
wp-content
wp-contentのディレクトリ内には追加したプラグインやテーマファイル、登録したメディアなどが格納されていますので当然ですがこちらは削除しません。そのまま上書きアップロードします。
(新バージョンのwp-content内には更新されたlanguageファイルやWordPressのデフォルトのテーマファイルなどが入ってますのでそれらが上書きされます)
WordPressのルートファイルのアップロード
WordPressのルートファイルは、wp-contentディレクトリと同列で入っているファイル群です。これらも独自のカスタマイズが無いようであればそのままアップロードして上書いてください。
wp-config.phpや.htaccessに関しては独自の重要な情報が入っているので上書きされないよう注意が必要ですが、バージョンアップ用のWordPressファイルの中には基本wp-config.phpと.htaccessは入っていないようです。(念のため気を付けてください。)
プラグインの再稼働
更新作業の前にすべてのプラグインを停止しましたので、バージョンアップ用ファイルが全てアップロード完了しましたら、停止していたプラグインを再度有効化します。停止前に行ったメモに従って有効化してください。
更新後の確認
問題なければ以上で更新作業は完了です。公開側や管理画面が正常に表示されているか、記事が問題なく投稿できるか、その他プラグインの動作などチェックしておきましょう。
特にプラグインに関してはバージョンアップすることによって新しいバージョンで使用できなくなるなど不具合が出ることもありますので注意が必要です。
不具合が出たプラグインは更新すれば問題が解消されることもありますが、更新の止まったプラグインもありますので更新する前に任意のバージョンに合うか確認しておきましょう。