地元民である私が思う大河ドラマ「西郷どん」の方言、薩摩ことばについて
- 2018.03.25
- 雑記
ここ数年大河ドラマを欠かさず見ているのですが、自身の出身である鹿児島を題材とした大河ドラマ「西郷どん」は例年以上に毎週楽しみに観ております。
地元鹿児島なだけに気になるところは、馴染深い地域の歴史もですが、方言がどれくらい忠実に再現されているのだろうか?といったところも気になります。
今回、鹿児島出身の俳優で大河ドラマ「真田丸」にも出演していた迫田孝也さんなどが「薩摩ことば」の指導をしているそうです。この方を初めて知ったのが真田丸なんですが鹿児島の出身であるという事は、今回の「薩摩ことば」の指導をしていると知ったときに初めて知りました。
ちなみに「薩摩ことば」という表現をNHKでは使っているのですが、鹿児島では鹿児島弁(かごんまべん)といった方が馴染みがあります。
迫田さん(1977年生まれ)は私と同世代の方なのでおそらく大河ドラマで話しているようなゴリゴリの鹿児島弁を話していたわけではないでしょうね。とはいえ、鹿児島の言葉・イントネーションで育って来た俳優さんですので適任ではあると思います。
ドラマで話しているような話し方は私の祖父母世代(大正から昭和初期生まれ)の人たちまででしょう。私の祖父母世代の人と話すと鹿児島弁がキツくて鹿児島で生まれ育った私でも時々何言っているの聞き取れません。戦後にラジオ・テレビといった文明で県外の言葉が入ってくるようになってから鹿児島弁も緩くなっていったんだと思います。
そんな鹿児島弁ですが、今回のドラマではどれくらいのクオリティで再現されているのかとても興味深いところ。実際ドラマの中で使われている鹿児島弁は、役者さんによって多少差があります。
使っている言葉(言い回し)自体は台本に沿ってのものですので差はありませんが、イントネーションは個人差があるようですのでそこを聴き比べるのもまた地元人ならではの楽しみ方でもあります。(全体的にはクオリティは高いと思います。)
ふと気になったのですが、方言の中でも訛りのキツイ鹿児島弁ですが、そんな言葉をメインで使っている物語を鹿児島以外の人たちが聞き取れるのだろうか?実際聞き取れない方続出でそのせいか視聴率も伸び悩んでいるとか。。。
たしかにある程度キツい鹿児島弁でも地元民であれば理解は出来るのですが、数人が早口でセリフを言うと聞き取れないこともあります。そこでオススメは字幕付きでの鑑賞。
「西郷どん」に限らず、時代物のドラマを観るときは古い言葉を使うことが多いのでなるべく字幕付きで観るようにしてます。聞いて分からない言葉でも漢字で理解出来ることもありますので、字幕を使っていない人は是非字幕付きで観ていただければと思います。
ドラマでは西郷どんも上京して薩摩藩以外の人物とのやりとりも多くなり、これから維新にかけて大きく物語が動いていく事でしょう。私自身生まれ育った地域の歴史を再確認する良い機会ですので今後も楽しく観させていただこと思います。