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人気商品の価格高騰、プレミア価格に苦しむ消費者、転売屋は悪なのか

      2018/04/02

転売で世の中にプレミア価格になっているものが多数存在します。

ほしいと思った商品をネットで購入しようと検索したら、定価の倍の値段になっていることもザラ。想定していた価格よりもはるかに高額なために購入を断念した人も多いことでしょう。

ある転売屋は欲しい人に商品が提供できて、自分も利益を出せるので転売行為はwin-winだと言ってますが、それは違います。

通常の価格で販売していたのなら欲している人に多く普及しているはずだった商品も、転売屋が買い占めて高額で売り出して売れるまで粘っているのをみると一般の人からしたら転売屋はやはり迷惑な存在です。

しかし、転売自体私は悪だとは思いません。通常価格差のあるものを転売して利益を上げる行為は市場原理主義に叶っている行為です。通常なら150円で購入できる水を、山の山頂で300円で売っていたとしても、そこに持っていくコストを考慮すればそれはまっとうです。

通常3000円で売られている家電をあるリサイクルショップで500円で見つけることができ、それをほしい人に提供するといった行為も2500円の対価を得るための健全な転売だと思います。

アーティストのチケットプレミア化で出てくる問題

よく問題になっているのが人気アーティストのチケットの高騰問題です。通常10000円もしないようなチケットですが、転売屋が一斉に買い占めて数万の値を付けて利益を得ようとする行為はまさに迷惑そのもの。高校生なんかにしたら10000円でも高いのに、そのチケットの価格が数倍になってしまってはもはや手が出ません。では、比較的金銭的に余裕のある社会人が買えばそれでいいのでしょうか?

たしかに高校生は社会人に比べればお金を持っていないですが、その高校生も数年後は社会人になって自分で使えるお金も増えます。高校生のときからコンサートでつながりを持ちつつ、長くファンとして支えてくれるのであれば、そのアーティストにとってありがたい存在となるのです。それが、転売によって阻害されるのであればアーティストとファンにとっては問題でしょう。

プレミア価格による満足度の低下

通常メーカーが商品の価格を設定するときに、その商品の開発費や原価、そして市場調査を得て決定します。それが消費者にとって最適と思われる値段で発売したにも関わらず、人気のある商品であれば、転売屋によって価格が高騰してしまうこともよく見かけます。

メーカーが3000円で消費者に買ってもらえれば満足して使ってもらえると決めた値付けにも関わらず、間に転売屋が入って10000円で売られていたらどうでしょう?どうしてもほしい人は買ってしまいますが、もともと3000円のものです。ちょっと不備があれば「10000円も出したのに!」という風に考えてしまいます。ところがこれを3000円で購入出来ていたのなら、「まぁ3000円だしこんなもんか」で済むかもしれません。

別の考え方をすれば、その商品に10000円くらいの価値を感じる消費者がいたとしたら、3000円で購入できていたのなら、7000円分の満足度を得るわけです。そしてこの満足度はメーカーへの好印象へとなります。

その商品を購入することによって得られたメーカーの価値と消費者の満足度を転売屋のプレミア価値の値付けによって潰されてしまうわけです。

転売屋が蔓延した背景

「転売屋→プレミア価格で高騰」が世の中に増えた背景としては、インターネットの普及によるものであることは簡単に想像できますがその始まりは「せどり」から来たものでしょう。

もともと「せどり」は古本などの価格差を見つけてネット販売して利幅をとるといった行為がメインでした。メディアで広く紹介されてからは一般的にも「せどり」が認知されていましたが、それが古本だけでなくおもちゃ家電と広がっていき、今では売れる(利幅がとれる)ものなら何でもといった感じです。そしてその売り先はAmazon・楽天・Yahoo!といったネットショップであったりネットオークション、そしてメルカリなどといったフリマアプリで売ることができます。

さらにそれらで得たノウハウをネットで売る人たちが出てきました。そういった人たちは「簡単・誰でも出来る・パソコン一台で・少ない稼働時間で・月〇十万」などと言った甘いキャッチコピーを使ってノウハウを広めています。まさに何でも売るといった人たち。

そんな簡単ですぐにお金が入ると騙されて始める人たちが増えるのです。そしてにわか転売屋も量産されて何でもかんでもプレミア価値のネット販売時代が始まるのでした。

こういった人たちは経営観念が付け焼刃です。儲けられれば他はどうでもいいといった考えの人も多いでしょう。とても長く続く仕事に思えません。

転売屋が悪になるかは内容次第

ニュースで取り上げられたので知っている方も多いと思いますが、カルビーがジャガイモ不足でピザチーズポテトが一時生産停止になった際、ピザポテトの買い占めが横行し、ネットではピザポテトを数万円で売るといった事象まで起きました。

まず、ピザポテトを数万円で出品した本人はとてもこの値段で売れるとは思っていません。(まぁ売れればラッキーなくらいに考えているでしょうが)ピザポテトのプレミア価値を演出する行為です。一部で5万6万といった価格で売られていれば、他で1000円で売っていれば割安感が出ます。もしかしたら安く買えてラッキーとさえ思ってるかもしれません。しかし、もとは百数十円で売っているお菓子です。すぐに販売が再開されて元の価格に戻りましたが、これにはちょっと転売という行為が悪い方向に行き過ぎたなと感じました。

現在人気アーティストのコンサートは顔認証など転売屋に対抗した技術が出てきています。こういった対策をみていると、物販にしてもメーカーが迷惑するのであればいづれは対策が講じられるのは目に見えています。

最初にも言いましたが、転売といった行為は昔からある商売の在り方です。しかし、転売の内容(やり方)次第では健全にもなるし、迷惑にもなる。転売=悪みたいなイメージが蔓延してしまたのは悲しいですね。せっかくネットが普及し便利な世の中になっていますので、過剰な価格高騰など無くなることを願うばかりです。

 - ネットショップ, マーケティング, 雑記

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