自転車が風で倒れて車に傷が付いた場合の損害賠償はどうなる?
- 2016.09.14
- 雑記
先日コンビニに訪れた際に自転車を入口付近に止めていたときに起こった出来事です。コンビニの駐車スペースは店舗前に4箇所くらい並んでいるのですが、入り口前は人の出入りがあるので普通は駐車スペースになっていませんよね?なので、自転車である自分は駐車スペースを削らないようその入り口付近の非駐車スペースに駐輪していたのです。そしたらそのスペースの隣の駐車に後からタクシーが駐車しました。その日はまぁまぁ風があったのですが、突然強風が吹いて私の自転車が倒れてしまいました。
タクシーの運転席のちょうど隣で転倒した自転車。緊張が走ります。私は自転車に歩み寄ります。運転席からタクシーの運転手さんが出てきて「大丈夫?」と言ってましたが、これが自転車を心配したのか車を心配したのかは定かではありません。しかし、一見したところ車に傷が付いているようには見えなかったので大事には至らなかったようです。タクシーの運転手も運転席にいたので、もし隣で自転車が転倒して接触したのであれば音で分かりそうですが、そこまで気にしている様子ではなかったのでやはり接触はなかったのではないでしょうか。
今まであまり気にしていませんでしたが、もし自転車が風で倒れて車を傷つけてしまった場合、それによって発生した損害の責任は誰がどう負うのか気になったのでいろいろと調べてみました。
賠償の鍵は過失割合
いくつかこの様な事例を説明しているサイトを読み込んでみましたが、事例が少ないのと状況によって変わるということで、どのサイトも確定的な結論を述べておりません。そして共通して語られていたことは、自転車にどれくらい過失があるのか?自動車側には?といった過失の割合から損害賠償の金額が決まるであろうといった見解でした。
そうなると互いの修理費を過失割合によって払うことになります。
自転車が転倒したとしても、よっぽど高価な自転車でない限りそれほどの修理費は掛からないでしょう。しかし、車の方としてはへこんだり傷が付いたら板金修理しますので、それなりに高額な修理費が発生します。自転車側も過失割合分支払うので思わぬ出費を強いられることとなってしまいますね。
どっちが先に止めていた?
過失を算出する上で一つポイントになるのが、どちらが先に止めていたのかという点です。
自転車が先であれば車側が気を付ける必要がありますし、車が先であれば自転車側が気を付ける必要があります。後から停める方が先に停めていた車・自転車を注意して止めなければ注意を怠ったとして過失になってしまいます。
もし一方的に自転車に非が出てしまうのであれば、倒れそうな自転車をみつけてわざと近くに車を止めて修理費を請求するなんて事ができてしまいますからね。
後から駐車・駐輪するのであれば、先に泊まっている車・自転車に気を使って止めましょう。
目撃していなければ泣き寝入り
こういった状況が起こった場合、過失を算出するにあたって目撃している必要があります。もし誰も目撃していない状況で車の横で倒れた自転車を発見したとしても、それがどんな状況でそうなったのかは推測の域を出ることはありません。
もしかしたら、自転車のロックが甘かったせいで倒れたかもしれない。もしかしたら、強風が吹いて倒れたかもしれない。もしかしたら、誰か自転車に接触して倒してしまったのかもしれない。もしかしたら、悪意のある第三者がわざと自転車を倒していったのかも…
考えるとキリがありませんが、状況によってまったく過失割合が変わってしまいますので、勝手に推測で判断するわけにはいきません。
誰も見ていないのに一方的に車の運転手から弁償しろと言われても、第三者が悪意を持って倒したかもしれないのに弁償するのは納得いきませんよね?自転車側の非を証明できないのであれば弁償する必要はないでしょう。
とはいえ車側も泣き寝入りは避けたいとこです。ある程度のトラブルを想定して自転車など倒れる可能性のあるものとはなるべく間隔をあけて駐車する。ドライブレコーダーを設置しておくなど対処した方が良いでしょう。
KENWOOD スタンダード ドライブレコーダー KNA-DR300
上記のドライブレコーダーは、長時間の監視に対応した駐車録画も可能との事です。
カメラの死角で事が起こってしまったら検証が難しいですが、周りの状況で証拠として使える映像も撮れるかもしれません。
一番良いのが、全方位をカメラで記録できることですが、そういったドライブレコーダーは高額になるようです。
まとめ
自転車としては、普段からスタンドが緩くなっていないかなどメンテナンスをする事です。そして、突然強い風が吹いてしまえばどんなにしっかり止めても倒れてしまいます。なるべく車から離れてとめた方がいいでしょう。
車側も自転車が倒れることを想定してなるべく間隔をあける。あとから自転車がそばに駐輪される可能性の低い場所に停める。それでも心配ならドライブレコーダーも一つの手として考えてみてはいかがでしょうか。
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